一級建築士の学科試験を受験し、すぐに自己採点を行い、そこで合格見込みの人はすぐに製図試験の準備に取り掛かります。
資格学校からは、あらかじめ指定された製図道具一式を購入するように指示があり、受講生はその指示に従ってお金を支払い購入するわけですが、その製図道具一式だけでは合格するために必要な製図道具全ては網羅されていません。
しかも、残念なことに、どういうわけか資格学校はその必要な製図道具をなかなか親切に教えてくれません。
そこでこの記事では、製図試験勉強の早期準備に向けて必要な製図道具を紹介します。
このブログを見て、必要な製図道具を調べたり悩んだりする無駄な時間を省き、少しでも勉強時間を確保していただきたいと思います。
ちなみに、ここでは製図版など資格学校で購入して手に入るものは省きます。
※ブログを始めたばかりであり、まだ製図道具のリンクを貼ることができないため、商品名をコピペして通販サイトで検索して購入するようにしてください。
三角定規
・バンコ 三角定規45°テンプレートプラス (ブランド:VANCO)
・テンプレート 三角定規 建築士 設計 製図 (ブランド:TAKARA license)
テンプレートを利用して柱を描いたり、比較的長い線を描くときに使用します。
資格学校で購入する青いテンプレートの定規でも柱を描けますが、ここで紹介する三角定規の方が断然描きやすいです。
皆さんの中には資格学校の同じクラスでこれを持っている人を目にすることが多いと思いますが、資格学校に通い始めて間もない人や独学の人は、このブログを見て早目に購入しておきたいところです。
僕が使っていた三角定規はVANCOのものですが、ここ数年でTAKARA licenseのものを使用する人が増えてきた印象です。
TAKARA licenseの方が指で持つためのツマミがスリムであったり、使いやすそうだなと思いましたが、どちらでも不自由なく使えると思います。
この2つのうちどちらかを絶対に買うことをお勧めします。
フローティングディスク
・ウチダ フローティングディスク 100-0040
これを定規の裏に貼ることにより、定規がわずかに浮き、定規の移動で図面上の文字が擦れて汚れることを防ぎます。
僕はVANCOの三角定規やその他比較的大きな定規の裏に取り付けていました。
改めてAmazonでこの商品を調べたところ、厚さの違いで2つ商品がありました。
僕は何も知らず厚い方を買っていました(笑)
とは言ってもわずかな差です。
厚い方(ウチダ)と薄い方(ドラパス)のどちらでもいいと思います。
また、この写真でわかる通り、フローティングディスクの上から、さらにセロハンテープを貼っています。
これはフローティングディスクの段差を解消するもので、この段差が製図用紙の端部に引っかからずに済む工夫です。
これは人それぞれで、このやり方が合わない人もいるため、セロハンテープを貼るか貼らないかは、一度試してみてから判断することをお勧めします。
三角定規 (小型)
・ドラパス 三角定規 目盛付 3mm厚 15cm
VANCOの三角定規より小型の15cmタイプの三角定規です。
二等辺三角形とそうではない直角三角形の2種類をセットで買うことになりますが、僕の場合は二等辺三角形のものしか使いませんでした。
細部の作図となると、VANCOの三角定規とは別にこの小型の三角定規が必要になってきます。
目盛りがあるタイプとないタイプがありますが、目盛りを見ることはないので、目盛りはないタイプでも構いません。
そして、かなり重要なのは以下の写真です。
工事現場の型枠大工さんがコンパネのセパ穴を埋めるために使用するものを、定規を指で持つためのツマミ替わりに瞬間接着剤で着けたものです。
「コンパネ詰栓」で検索すると出てきますが、どうやらAmazonでは大量にまとめて買うことしかできず値段も高いので、現場管理をしている友人などに頼むか、安く手に入る場所を探すか、もしくはこれと同じ形状のものを他に探すのがいいと思います。
ちなみに僕は現場管理の人間なので、工事現場に落ちているものを拾いました(笑)
このコンパネ詰栓を試す前は、ペットボトルの蓋を試したこともありますが、ペットボトルの蓋では大きすぎます。
線を描いているときに、ペットボトルの蓋を握っている指がペンに当たります(泣)
このコンパネ詰栓の大きさは絶妙であり、これがあるのとないのでは使い易さに大きな違いがあります。
シャープペンシル
・ぺんてる シャープペン スマッシュ 0.5mm ブラック
・ステッドラー シャーペン 0.7mm 製図用シャープペン ナイトブルーシリーズ
シャープペンシルの使い易さの感じ方は人それぞれだと思います。
値段は少し高いものなどありますが、早目に合格するために多少のお金は犠牲にしてでもいろいろ試してほしいと思います。
あの資格学校の高い授業料を次回の年も支払うのかと思えば、安いものですよね(笑)
ここでは、僕が実際に使用したシャープペンシルを紹介します。
シャープペンシルの使い分けなどの参考にしていただきたいと思います。
0.7mmのシャープペンシルは、柱の作図で使用していました。
それ以外では全て0.5mmのシャープペンシルを使用していました。
柱を太い線で描くと図面全体の見栄えが良くなりますし、それを0.7mmのシャープペンシルで描くことはお勧めです。
もちろん柱を0.5mmのシャープペンシルで太く描くようにするのもありです。
図面上の文字などは0.3mmで描くことも考えましたが、シャープペンシルを頻繁に持ち替えることは、意外と結構な時間のロスに繋がると思い、いろいろ検討した結果、僕はこの2種類だけを使い分けていました。
あと、筆圧が比較的強めな僕にとって、0.3mmは芯がすぐに折れてしまいます(笑)
もちろん、考えは人それぞれなので、0.3mm、0.5mm、0.7mmの3種類を使い分けることも適切な選択肢の一つだと思います。
ちなみに、写真にあるように0.5mmのシャープペンシルで、ポケットに引っ掛けるような金具(言いたいことわかりますかね(笑))は外しました。
シャープペンシルの芯
・ユニ替芯Hi-uni 0.5m/m芯【2B】
筆圧が強弱は人それぞれなので、自分に合った芯の濃さを選んでください。
ここでは、僕の製図のクラスの中で、みんなに好評だったものを紹介します。
僕自身もお勧めです。
ペン型消しゴム
・トンボ鉛筆 消しゴム MONO モノゼロ 丸型 つめ替え消しゴム付き JCB-232AZ
細かい部分を消したいときの消しゴムです。
資格学校で製図道具一式を購入すると、その中に字消し板が付いてくると思いますが、僕は字消し板を一切使わず、ペン型の消しゴムを使っていました。
一番有名な大手の資格学校で購入する製図道具一式の中には、似たようなペン型の消しゴムが付いてきましたが、若干大きくあまり役に立たず、わざわざこのMONOの消しゴムを買いました。
ちなみにこのMONOの消しゴムには、先端が丸形と角形があるようで、必ず丸形を購入してほしいと思います。
製図板固定用のテープ
・ニチバン フィルムクロステープ 養生テープ
これは初受験の人など知らない人が多く、意外と重要なものです。
僕が初受験のときは、同じクラスの人がテープをくれて、その重要性を初めて知りました。(その年は不合格でしたが(笑))
製図板の下の部分を机に固定するために使います。
製図板の上にも貼る人がいますが、僕は下だけで十分かなと思います。
製図試験当日は、受験する試験会場によっては不公平なことに、使用する机が非常に使いにくい試験会場があります。
そして、そのときこそこのテープがとても役に立ちます。
僕の同じクラスにはあまりいませんでしたが、僕が製図試験2年目を迎えたときは、普段の講義でもこのテープを使用して製図板を固定して講義を受けていました。
ちなみに、本試験一週間前くらいの時期になると、資格学校から三角錐の筒状の謎の物体を渡されますが、全く使いませんでした(笑)
製図用グローブ
・XP-Pen グローブ Sサイズ 二本指 防汚ライクラ 両利き通用 ペンタブレット トレーサー用
図面用紙を手刀の部分で汚さないようにするための手袋です。
手に汗をかきやすい人にお勧めです。
これはあまり使っている人はいませんでしたが、僕はずっと使っていました。
注意点は、使い続けると手袋が汚れて、その手袋の汚れで図面を汚してしまいます(笑)
汚れてきたと思ったら洗うようにしてください。
まとめ
以上、格学校では教えてくれない一級建築士製図試験に必要な製図道具でした。
これらは決して値段が安いとは言えませんが、資格学校の1年分の受講料に比べれば安いものなので、多少のお金は犠牲にしてでも必要な製図道具を揃えて、早目に合格してしまった方がいいと思います。
製図の勉強は体力的にも精神的にも大変ですが、だからこそ一発で合格してほしいと思います。
僕は製図試験1年目の早い段階ですぐにモチベーションが下がってしまいました。
僕みたいに2年間も苦労する必要はないと思います(笑)
このブログを参考にしていただいている受験生の方たちを心より応援しております。