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作図用紙を製図板から外して描くタイミングはもう決めたでしょうか?

作図用紙を製図板から外すタイミングはとても重要

作図のなるべく早い段階で製図用紙を製図板から外して描くことは、作図時間を大きく短縮する方法の一つです。

まず最初は製図用紙を製図板に固定して描いていきますが、定規を使って描くものを全て描いた後は製図用紙を製図板から外してフリーハンドで描いていきます。

製図用紙を好きなように動かして描きやすい姿勢で描くことができるため、製図用紙を製図板に固定して描く場合と比べて描きやすくなり速く描くことができます。

おそらく1年目の方たちは、ネットで作図動画を見たことはあると思いますが、その動画の中には製図用紙を製図板から外して描くシーンがないため、知らない人も何人かいると思います。

 

どのタイミングで外すか

まず、作図手順は人それぞれですが、ざっくり以下のような手順だったとします。

柱→寸法線→壁→断面図→外構→什器→室名・面積→補足の文章

 

しかし、この手順に作図用紙を製図板から外すことを加えると、以下のような手順になります。

柱→寸法線→壁→断面図→外構→ここで作図用紙を製図板から外す→什器→室名・面積→補足の文章

 

そして実際に僕が描いていた具体的な手順は以下のようになります。

 柱→寸法線(数値を除く)→壁→断面図(数値を除く)→外構(植栽や誘発目地などフリーハンドで描く部分を除く)→延焼ライン(文字を除く)→避難経路(文字を除く)→ ここで作図用紙を製図板から外す→「延焼ライン」や「○特、○防」の文字→避難経路の文字→平面図、断面図の寸法線上の数値→外構の植栽や誘発目地などフリーハンドで描く部分→什器→室名・面積→補足の文章

 

縦の数値や文字は作図用紙を固定したままだと書きずらい

僕が以上の手順にした主な理由の一つに、縦方向の数値や文字を描くときにわざわざ製図板を90°回転して描いたり、もしくは体を90°ひねって無理な姿勢で描きたくなかったことがあります。

特に僕は製図板を机に養生テープで固定していたため、製図板を90°回転させることはできませんでした。

作図用紙を外した段階で初めて数値を書くことに不安を感じる方もいると思いますが、自分の手順として確立して毎回同じように作図をすれば、書き忘れることはありません。

 

後戻りしないように注意

注意しなければいけないことは、平行定規を使って描く部分を描き忘れた状態で作図用紙を外すことです。

例えばテラスのウッドデッキやタイルなどです。

描き忘れてしまうと、時間をかけてたくさんの線を普通の定規で描いたり、作図用紙を製図板に固定しなおしたりする無駄な時間が発生します。

作図用紙を外すときは不安になりますが、自分が忘れやすい部分を普段の作図で見つけ出して、外す前に必ずそれらを確認するようにすればいいと思います。

 

試行錯誤して自分に合ったタイミングを見つけてください

以上のことを踏まえて、これから作図しながら自分に合ったタイミングを見つけていただけたらと思います。

一概に、なるべく早いタイミングで作図用紙を外す方が作図時間は速くなります。

  • この記事を書いた人

向井

こんにちは、Webライターの向井です。 このサイトでは主に金融・不動産関連の情報を発信していきます。

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