一級建築士 勉強方法 製図試験

初めて設計製図を勉強する皆さんが早目に知っておくべきこと

僕が知っている限りでは、一番大手の資格学校では次の日曜日(2021年7月18日)から設計製図の講義が始まるそうです。

僕が思うに、おそらく今年の第一回目の講義では作図を主に行い、宿題として多くの図面を描くことになる思います。(図面の枚数は学校により違いがあると思います。)

そこで僕が1年目の当時苦労した経験を踏まえて、皆さんがなるべく同じような苦労をしないように、作図について初歩的なことではありますが早目に知っておいてほしいことを書きます。

大事なことは、「定規で作図をする場合でも、フリーハンドで描く部分がある」ということです。

おおまかに言うと、柱、壁、寸法線以外は全てフリーハンドで描きます。

定規で描くという人、フリーハンドで描くという人、主にこの2種類に分かれますが、定規で描くという人もさすがに全て定規で描いていては、試験中に作図は終わりません。

僕はこのことを知らずに、全て定規で作図をしてしまい、かなりの時間を費やして宿題を終わらせることができませんでした。

これは講義を何回か受講しているうちにだんだんわかってくることではありますが、作図の「さ」の字も知らない最初の時点では誰も教えてくれず、1回目の講義の宿題で多くの図面を描くときにとても苦労します。

僕みたいに宿題が終わらず最初の時点で後味の悪いスタートを切らないようにしてほしいと思います。

精神的にもよくないですし、やる気をなくす可能性があります。

実際に僕はやる気をなくしました(笑)

以下の文章では例を挙げて、主にどの部分をフリーハンドで描くべきかを説明します。

フリーハンドで描くところをそれぞれ2枚目の画像で赤線で表現しています。

※もちろん、以下の画像は全て僕が描いた図面から引用したものです。

このような片開きと両開きの扉があります。

僕の場合はこの直線部分は定規で、曲線部分はフリーハンドで描いていました。

自分にとっては、それが一番速く、きれいに描けたからです。

速さと見栄えを考えて、各自で判断していただければと思います。

決して円形のテンプレートを使って曲線を一生懸命描かないようにしてください(笑)

僕は最初の頃、何も知らず一生懸命描いてました(笑)

PS、DS、EPS

PS、DS、EPSの斜線部分はフリーハンドで描きます。

階段、ELV

実際に僕は階段の段を定規で描いていました。

フリーハンドで描くことも試しましたが、僕は絵が下手なので、定規で全て描いた方が速いし見栄えもよかったからです。

これも各自の判断にお任せします。

ちなみにフリーハンドで描いた場合は以下の画像のような感じになります。

これくらいの見栄えであれば本試験は問題ないと思いますが、僕はこれを描くために時間がかかり、毎回このような完成度で描くこともできませんでした。

比較的絵が上手な人であれば、フリーハンドで描くことをお勧めします。

便所

衛生陶器など方眼用紙のマスを利用してスケール感に気を使いながら描きたいところですが、それは本試験までに少しずつ改善していけばいいと思います。

僕も頻繁に「便器が大きすぎる」と指摘されました(笑)

もちろん、これも扉と同様テンプレートを使って一生懸命描かないようにしてください(笑)

什器

机やテーブルです。

これも便所と同様に方眼用紙のマスを利用して、スケール感に気を付けながら描いてください。

トップライト

トップライトは平面図と断面図で描くことになります。

ちなみに斜めの点線は天井裏の耐震ブレスを示しています。

外構

上の画像は駐車場になります。

これはフリーハンドで大丈夫ですが、僕は定規で描いていました。

上の画像は、右側が駐輪場、正方形の形状は誘発目地、点線は庇を示しています。

僕の場合、駐輪場は定規で描いていました。

誘発目地はフリーハンドで描くと、「味が出る」といったように、定規で描くよりも良い出来栄えになることがあります。

点線の庇は、誘発目地の線と重ならないように上手くずらして描きたいところです。

このようなところは定規で描いた方がいいかもしれません。

上の画像は植栽を示しています。

この表現方法はあくまで一つの例なので、皆さんは周りの受講生が描いているものの中でいいと思ったものを参考にすればいいと思います。

円(確保するスペースの広さを表現)

課題分によく「直径10m以上の円が入るスペース」というような表現があります。

その場合は円を描いて表現しますが、描き方としてはコンパスで薄く円を描いたあとに、それをフリーハンドで濃くなぞって描きます。

コンパスだけでは力を入れて濃く描くことができないからです。

直径を示す直線は、上手く描ける人はフリーハンドで描いてもいいと思います。

まとめ

以上、主な例を挙げて説明しました。

最初のうちは何もわからず、全てを定規で描こうとしてしまいがちですが、このブログを見て早い段階で気が付いていただきたいと思います。

特に、什器など曲線で表現するものをテンプレートで描かないようにしてください。

日が暮れてしまいます(笑)

いや、それどころか徹夜明けの朝になっても終わりません(笑)

作図の速さと見栄えのバランスを考えて、これから自分に適した定規とフリーハンドの区別の仕方を探していってください。

※資格学校の講義の中で、講師が作図する映像を見ることがあると思いますが、その講師は全て定規で描いています。これは僕の勝手な予想ですが、受講生の見本となるよう立場上そうせざるを得ないのだと思います。皆さんは誤解してマネしないように気を付けてください。

製図道具については以下のブログを参考にしてください。

一級建築製図試験の勉強の早期準備に向けて必要な製図道具を紹介

  • この記事を書いた人

向井

こんにちは、Webライターの向井です。 このサイトでは主に金融・不動産関連の情報を発信していきます。

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