一級建築士 勉強方法 製図試験

設計製図本試験当日を振り返る2【自己採点後もたくさんのやらかし発覚(笑)】

一つ前の記事では本試験当日のことを書きましたが、ここではその自己採点後のことについて書きます。

結局いろいろなミスがありましたが合格していたので、一つの体験談として皆さんの参考になると思います。

妥協した点について

串刺し駐車場

以下の画像は僕の本試験復元図面の1階平面図の南東側になります。

敷地条件からやむを得なく串刺し駐車場にしましたが、これを妥協したおかげでそれ以外の平面プランはほぼ完璧でした。

串刺し駐車場はなるべく計画しないように指導を受けている人が多いと思いますが、このように優先順位を考えて取捨選択が必要だと思います。

階段の段数調整なし

本試験では作図の手戻りがあり時間がなかったため、以下の画像のように普段5分くらい考えて調整している階段の段数について、1段、2段の調整を本試験では完全に諦め、全ての線を描いてしまいました。

実際のところこれでも合格しているので、減点対象ではなかったか、もしくは少しの減点で済んだ可能性が考えられます。

少なくとも「上下階不整合の一発アウト」ではありませんでした。

植栽表現ほとんどなし

通算120枚の図面を描いてきた僕としては植栽の表現は採点官にアピールできる武器でしたが、作図手戻りで時間がなかったため本試験では全くアピールすることができませんでした。

結局描いた植栽は最低限のジグザグの線と、樹木はたったの一本だけでした(笑)

試験後に発覚したミスについて

吹き抜けの位置

2階の吹き抜けの位置を1階平面図では点線で表記しますが、なんとこの吹き抜けの点線の位置が1mずれていました(笑)

これが一番大きなミスでした。

プランにはそんなに影響がないとはいえ、この表記ミスにより「上下階不整合の一発アウト」に抵触するのではないかと思い、合否発表当日までずっと怯えて暮らしていました(笑)

少しの減点で済んだか、もしくは採点官が気付いていなかった可能性も考えられます(笑)

断面図の建物高さの数値忘れ

断面図の建物高さの寸法線は描きましたが、数値を記入し忘れていました。

断面図にトップライトの表記忘れ

切断した断面にはトップライトの表記があるべきでしたが、完全に描き忘れていました。

計画の要点等(記述)について

令和元年10月13日(日)の試験と、僕が実際に受験した台風延期後の令和元年12月8日(日)の試験では、記述の問題の内容は似たようなものが多かったです。

しかし、僕は台風延期前の記述問題をあまり対策しておらず、おそらく採点官には対策不足と見抜かれるような解答内容でした(汗)

とにかく全問8割以上は空欄を埋めて、図も丁寧に描きはしました。

これが合否にどれだけ影響したか、こればかりは試験元しかわかりませんが、もしいまだに記述が苦手な人は曲りなりにもとにかく空欄をなるべく埋めて解答することをお勧めします。

その他

この年は敷地条件上、利用者と管理者の動線交錯を妥協するか、屋上庭園の採光を妥協するかの2択に迫られました。

僕は実際に屋上庭園の採光を妥協しましたが、結局どちらを妥協しても合格でした。

このように本試験では、ときには全ての条件が上手くいくわけではなく、どこか妥協しなければいけない取捨選択を迫られることがあります

迷うところは他の受験生も条件は同じなので、ある程度の知識を持って対応すれば、後は気にせず細かいことを引きずらず、エスキスをどんどん進めるべきだと思います。

まとめ

以上、僕が自分で判断して妥協したことや、思わずやらかしてしまったことなど、色々ありますが、皆さんの取捨選択の参考になれば幸いです。

 

妥協した点

・串刺し駐車場

・階段の段数調整なし

・植栽表現ほとんどなし

 

試験後に発覚したミス

・1階吹き抜け点線表記間違い

・断面図の建物高さ数値忘れ

・断面図のトップライト表記忘れ

  • この記事を書いた人

向井

こんにちは、Webライターの向井です。 このサイトでは主に金融・不動産関連の情報を発信していきます。

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