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どうしても作図が速くならない人へ向けて2【通算120枚作図した僕が伝えたいこと】

どうしても作図が速くならない人へ向けて、別の記事では本試験までのスケジュールを提案しましたが、ここではその理由について書きます。

2年目の設計製図で合格するまでに通算120枚の図面を描いた僕が言うことなので、作図が遅い人にとってはかなり参考になると思います。

※目安としてお盆休みまでに作図3時間以上かかってしまう人を対象にしています。

70枚作図してようやく2.5時間を切れた

本試験までに3時間を目指す

横軸に作図枚数、縦軸に作図スピード(1枚描き上げるまでにかかる時間)を示したグラフを見てください。

一番注目してほしいのは作図30枚から作図70枚まであまり進歩していないということです。

(グラフの線の傾きが小さい)

よってこのグラフにより、作図が遅い1年目の人は本試験までに3時間を目指してほしいと思います。

2.5時間まで目指すには約70枚も描かなくてはならず、そのころには本試験は既に終わっており、それどころか次の新年を迎えています(笑)

2.5時間からはあまり速くなっていない

ちなみに120枚まで描き上げたわけですが、70枚→120枚までの50枚で作図時間は2時間30分→2時間15分と、15分間しか縮まっていません。

そこまでするほどの価値があったかどうかというと、これは今思うとなんともいえません。

その努力をもっとエスキスに使った方が良かったかなとも思います。

そこまですることで得られるメリットとデメリット

メリット

作図が速くなると、その分本試験でエスキスにかけることができる時間が多くなります。

また、僕は実際に2年目の7月の課題発表のときからの資格学校の講義では、宿題の提出や講義の演習以外で作図は全くしませんでした。

そのころには作図は完璧と自分で判断し、エスキスの方に集中することができました。

デメリット

メリットとは逆に、1年目の合格発表(不合格)の後の年明け1月から2年目の7月の課題発表までの間、エスキスはあまり勉強することができませんでした。

メリットのところで説明したように、2年目の7月からはエスキスを集中して勉強しましたが、それでも本試験までなかなか満足のいくエスキスができませんでした。

ちなみに僕は2年目の資格学校の模試でランクⅢ以外取ったことがありません(笑)

(それでも合格できます(笑))

なぜそんなに描いたか

一番の理由は2年目の設計製図の講義で恥をかきたくなかったからです(笑)

2番目の理由は上記のメリットで書いたように、本試験でエスキスにかけることができる時間が増えるという理由ですが、1番目の理由がほぼ全てです(笑)

1年目の苦い思い出から、モチベーション維持は意外と大事だと判断しました。

他の受講生とも図面を交換し合ったり意見を交わしたりするので、受講生とある程度やり取りできるようになればモチベーションも上がります。

まとめ

以上のことから、1年目で作図が苦手な人は本試験までに作図3時間を目標に勉強することをおすすめします。

2年目以降で作図が苦手な人は1月~7月までの話にはなりますが、僕の経験を参考にして作図、エスキス、計画の要点等(記述)を勉強する比率を自分なりに考えていただければと思います。

  • この記事を書いた人

向井

こんにちは、Webライターの向井です。 このサイトでは主に金融・不動産関連の情報を発信していきます。

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