「海外旅行でおすすめのクレジットカードを知りたい。」
「どうやってクレジットカードを選べばいいんだろう?」
「そもそも、海外旅行にクレジットカードは本当に必要なの?」
海外旅行でクレジットカードを持っておいた方がいいと聞いたことはあるが、何を選べばいいか迷う人は多いでしょう。実際に、海外旅行でクレジットカードを上手く利用することで、ストレスなくスムーズに決済したり、お得にサービスを受けている人がいます。
おすすめのクレジットカードは以下の3つです。
- JCB CARD W
- エポスカード
- 楽天カード
この記事を読めば、海外旅行で使うクレジットカードの選び方がわかり、トラブルに遭うことなく海外旅行を楽しめます。海外勤務や旅行を通じてクレジットカードを利用してきた私がわかりやすく解説します。
ぜひ最後までお読みください。
海外旅行にクレジットカードが必要な7つの理由
海外旅行にクレジットカードは必要です。その理由を理解して、トラブルに遭わないようにしましょう。ここでは7つの理由を解説します。
- 現金の紛失や盗難のリスクが減る
- クレジットカード手数料の方が両替手数料よりも安い
- 現地通貨の引き出しが可能
- クレジットカードに海外旅行保険が付帯されている
- クレジットカードは身分証としても使える
- さまざまなサービスがある
- 非接触型決済ができる
1. 現金の紛失や盗難のリスクが減る
たくさんの現金を持ち歩く必要がないため、紛失や盗難のリスクが減ります。また、必要最低限の現金を持ち歩くことで、万が一紛失や盗難が起きても最小限の被害で済みます。
非常に治安がよい日本で普段生活している私たちのなかには、いかに外国は治安が悪いかすでに痛感している人も多いはずです。海外ではあまり現金を持ち歩かず、クレジットカード払いを利用しましょう。
2. クレジットカード手数料の方が両替手数料よりも安い
クレジットカード利用の為替手数料は、現金を両替するよりも安いです。具体的には、現金両替の手数料は2.8~3.0%に対して、クレジットカードでは1.5~2.0%です。10,000円を想定すると、約100円の差になります。
さらに、日本に帰国するときは余った現地通貨を日本円に両替するため、その際も手数料がかかることを忘れてはいけません。10,000円分の現地通貨を日本円に両替すると、さらに約300円が追加でかかるということです。
3. 現地通貨の引き出しが可能
クレジットカードで現地通貨が引き出せます。クレジットカード払いに対応していない店舗などで急に現金が必要なとき、ATMから現地通貨を24時間引き出せるため便利です。ただし、現地通貨引き出しと返済するときにそれぞれ手数料がかかるため注意が必要です。
4. クレジットカードに海外旅行保険が付帯されている
海外旅行保険が付帯されたクレジットカードがあります。海外では健康保険が適用されず、怪我や病気をしたときに大きな金額がかかるため、海外旅行保険を付帯したクレジットカードがあれば安心です。
また、カードの紛失や盗難に備えた補償もあり、海外旅行ではスリに会う可能性もあるため必要です。トラブルが起きたときは、カード会社のサポートデスクなどへ電話することでサポートを受けられます。
海外旅行保険は必ず入るべきといわれているため、クレジットカードに付帯されている保険内容をチェックしましょう。
5. クレジットカードは身分証としても使える
クレジットカードはカード所有者、カード会社、加盟店の3者の間における信頼関係で成り立っています。主な流れは以下の3点です。
- カード利用者は支払能力に問題がないかどうか、カード会社の審査を受ける
- カード会社はカード利用者の後日支払いを信用する
- 加盟店はカード会社の代金立替えを信用する
クレジットカードが身分証としても使えるのは、以下の図のようにこの信頼関係が成り立っていることが理由です。
引用:イーデス|【必読】海外旅行でおすすめなクレジットカード5選!海外でクレカが必要な理由と注意点も要チェック!
6. さまざまなサービスがある
クレジットカードには独自のサービスがあります。例えば、空港ラウンジ利用サービスや、自宅と空港間における手荷物宅配サービスなどがあります。クレジットカードのなかには年会費が無料でサービスが付いているものもあるため、チェックしましょう。
7. 非接触型決済ができる
コロナウイルスの感染が拡大して以来、クレジットカードの暗証番号入力端末のボタンを不特定多数の人間が触ることは、感染の原因になると考えられるようになりました。そこで、非接触型決済の機能が付いたクレジットカードが普及し始めています。
以下の図のように、ボタンを一切触らずに決済できることで感染防止対策になるため、カード選びの際にチェックしましょう。
海外旅行で利用するクレジットカード 5つの選び方
クレジットカード選びのポイントを押さえることで、自分に最適なカードを見つけて海外旅行でお得にサービスを利用できます。ここでは5つの選び方を解説します。
- 年会費
- 国際ブランド
- 海外旅行保険の補償内容
- 決済カードブランドとT&Eカードブランド
- 還元率
1. 年会費
年会費は無料と有料のカードがあり、自分が負担できる年会費の大きさや利用したいサービスに応じて選びましょう。空港ラウンジ無料のサービスが付いているカードのほとんどは年会費有料ですが、年会費無料でも海外旅行保険が付いているカードはたくさんあります。
カードによっては一定の条件を満たさなければ保険を受けられないこともあるため、公式サイトの基本情報などチェックが必要です。
2. 国際ブランド
旅行先で使える国際ブランドをチェックしてクレジットカードを選びましょう。有名なブランドではVisa、Mastercard、JCBなどがありますが、国によっては利用できない国際ブランドがあります。
以下のグラフに示すように、Visaは世界シェアが一番大きいため、どの国際ブランドにするか迷っている人はVisaを選ぶのがおすすめです。
引用:Ipsos|キャッシュレス決済大規模調査の結果を発表、脱クレカが起きている?QRコード決済利用は躍進
3. 海外旅行保険の補償内容
海外旅行保険が付帯しているカードを選びましょう。年会費が無料のカードでも海外旅行保険を付帯しているカードはたくさんありますが、年会費によって補償額の大きさも変わるため、選ぶカードの補償額がいくらかチェックが必要です。
年会費が無料のエポスカードを例にあげると、海外旅行保険の補償額は最高500万円です。一方で、年会費が1,986円のオリコカード THE POINT PREMIUM GOLDでは、補償額は最高2,000万円まで上がります。海外旅行の頻度や負担できる年会費を検討してカードを選びましょう。
また、海外旅行保険には自動付帯と利用付帯があります。自動付帯はカードを所有するだけで付帯できますが、利用付帯はカード利用条件を満たしてカードを利用していないと付帯できないため注意が必要です。
4. 決済カードブランドとT&Eカードブランド
国際ブランドのクレジットカードは、主に決済カードブランドとT&Eカードブランドの2つに分類されます。
決済カードブランドとはVisaやMastercardのような、世界シェアが大きく多くの国で決済できるブランドです。T&EカードブランドとはJCBやAmerican Expressのような、海外旅行保険や空港ラウンジ無料などのサービスが充実しているブランドです。
用途に合わせて国際ブランドを選びましょう。
5. 還元率
海外旅行では交通費や宿泊費など多くの費用がかかります。よって、利用金額に応じたポイントを貯めるのが有効です。還元率が1%の場合、10,000円の買い物をすれば100ポイント貯まります。
また、車移動を頻繁にする人はETCカードの機能を追加するのも有効です。年会費は無料のカードも多いため、基本情報をチェックしましょう。
海外旅行でクレジットカードを使う際の注意点
日本のように治安が良い国は少なく、また、海外旅行を頻繁にして慣れている人は多くないため、トラブルに遭遇する可能性は十分あります。ここで解説する注意点を事前に把握しておくことで、トラブルを回避しましょう。
- クレジットカードを含む貴重品は必ず肌身離さず持ち歩く
- クレジットカードの連絡先をメモしておく
- 現地通貨の決済を選ぶ
- 限度額や利用明細を確認する
クレジットカードを含む貴重品は必ず肌身離さず持ち歩く
海外では置き引きのトラブルが多く報告されています。クレジットカードを含め、貴重品は必ず肌身離さず持ち歩きましょう。日本の飲食店でトイレに行くときなど席を離れるときは、テーブルや椅子の上にバッグを置く光景をよく目にしますが、海外では非常に危険です。
まだ海外旅行を経験したことがない人にとっては想像が難しいかもしれませんが、日本は非常に治安が良く特別な国であることを理解して細心の注意を払いましょう。
クレジットカードの連絡先をメモしておく
クレジットカードの紛失や盗難に遭ってしまった場合に備えて、すぐに利用停止の手続きができるよう、以下の内容をメモして常に持ち歩くようにしましょう。
- カード会社の連絡先
- カード発行会社名
- カード番号
- カード有効期限
日本と比較して海外旅行ではトラブルが多いため、すぐに対処できるよう想定しておくことが大切です。
現地通貨の決済を選ぶ
海外でカード決済をするときに、現地通貨と日本円のどちらで支払うか聞かれることがあります。その場合は、現地通貨を選びましょう。日本円を選ぶと、換算レートに加え事務手数料が上乗せされてしまうからです。
多くの店舗では自動的に現地通貨で決済されますが、どちらか聞かれたときは注意が必要です。
限度額や利用明細を確認する
クレジットカードの利用限度額に達すると会計の際に慌てることになるため、事前にいくらまで利用できるかチェックしておきましょう。
特に普段あまりカードを利用しない場合、限度額が低めに設定されていることもあります。また、利用明細を都度チェックすることも重要です。不正利用や高額な請求をされている場合があります。
チェックが面倒なときは、身に覚えのない大きな金額がないかどうかチェックするだけでも十分でしょう。不正な支払いが発生したときは、すぐにカード会社に連絡が必要です。
海外旅行用クレジットカード発行の際の注意点
ここではクレジットカードを発行する際の注意点を解説します。
- クレジットカードを2枚以上持つ
- 期間に余裕をもって申し込みする
クレジットカードを2枚以上持つ
海外旅行では2枚以上のクレジットカードを持つことをおすすめします。店舗によっては利用できる国際ブランドが限定されている場合があり、1枚のクレジットカードだけでは決済できない可能性があるからです。
例えば、JCB CARD Wでは海外サービス窓口「JCBプラザ」で海外旅行のサポートサービスを受けられますが、JCBは世界シェアが大きくないため利用できる店舗が限られています。
そこで、世界シェアの大きいVisaを付帯しているエポスカードを一緒に持つことで、JCB CARD Wの欠点を補うといった選び方も有効です。クレジットカード選びの考え方の参考例としてください。
期間に余裕をもって申し込みする
クレジットカードの申し込みから自宅に届くまで2週間ほどかかります。海外旅行の日から逆算するとともに、余裕をもって申し込みしましょう。一方で、クレジットカードによっては、即日発行できるものもあります。
例えば、エポスカードはネットで申し込み最短5分で審査結果がメールで届きます。ネット申し込みの際に店頭受取を選択していれば、エポスカードセンターで最短当日にカードを受け取れます。
急にカードが必要になった場合は検討してみてください。
海外旅行でおすすめのクレジットカード
海外旅行でおすすめのクレジットカード3つの特徴を整理して以下の表にまとめます。年会費やサポート内容をチェックして、自分に最適なカードを選びましょう。
JCB CARD W | エポスカード | 楽天カード | |
年会費 | 無料 | 無料 | 無料 |
ポイント還元率 | 1.0% | 0.5% | 1.0% |
国際ブランド | JCB | Visa | Visa, Mastercard, JCB, American Express |
発行スピード | 最短5分程度 | 最短即日 | 約1週間~10日前後 |
ETC年会費 | 無料 | 無料 | 550円(税込) |
旅行保険 | 海外旅行保険 | 海外旅行保険 | 海外旅行保険 |
JCB CARD W
引用:【公式】JCBカード W 年会費永年無料!高還元率!新規入会はこちら|クレジットカードなら、JCBカード
JCBカードの会員なら世界約60カ国にある海外サービス窓口「JCBプラザ」で、日本語対応のサポートサービスを受けられます。海外旅行保険は利用付帯のため、保険適用の条件をチェックしておきましょう。
JCBの世界シェアはあまり大きくないため、VisaやMastercard付帯のクレジットカードと一緒に持つことをおすすめします。ただし、JCB CARD Wの申し込みは39歳以下限定のため、40歳以上の場合は年会費が1,375円かかるJCB一般カードへの申し込みとなり注意が必要です。
エポスカード
引用:入会金・年会費 永年無料!「持ってて、よかった。エポスカード。」|クレジットカードはエポスカード (eposcard.co.jp)
国際ブランドは世界シェア1番のVisaを付帯しています。最短即日発行が可能で、急にクレジットカードが必要になったときに便利です。
楽天カード
引用:新規入会&利用でポイント進呈|楽天カード (rakuten-card.co.jp)
国際ブランドは世界シェアが大きいVisaやMastercardなど4つから選べます。他のクレジットカードと一緒に持つときは、その国際ブランド以外を楽天カードで選ぶといいでしょう。JCB CARD Wと同様に海外旅行保険は利用付帯のため、保険適用の条件のチェックが必要です。
【まとめ】年会費や利用したいサービスをチェック
海外旅行で利用するクレジットカードについて解説しました。
自分が負担できる年会費や受けたいサービスに応じてクレジットカードを選ぶことで、海外旅行をお得に楽しめます。しかし、利用付帯など一定の条件を設けているサービスもあるため、申し込む前に必ず基本情報をチェックしましょう。
ここで解説したことを参考にして、海外旅行で使うクレジットカードを探してみてください。